黄金期のフレンチヴィンテージでは珍しい彫金ブリッジ×セルの異素材コンビネーションが、2POINT STYLEなどアーリーな様式に通ずる普遍的クラシックを体現している、1940年代フランス製のパントフレームになります。
ティアドロップに似た独特の尻すぼみなレンズシェイプにはじまり、OLD FRENCHのお家芸であるフロントブローラインの傾斜カッティングや、横から見た際に一直線に見え、着用時に無機質な印象を醸し出すフラットフロントなど黄金期とも呼ばれる所以のハイレベルなディテールが散見する芸術的仕上がりの1本です。
とここまでなら変哲のないオールドフレンチですが、本来全てセルで構築されているはずのところブリッジに変化を与えただけで高級感や特別感のあるデザインに昇華されている点は必見で、黄金期のフレームながらも限りなく1930s以前の意匠に敬意を払ったありそうでないレアデザインと言えますし、カスタムオーダーやビスポークであってもおかしくない完全1点物感が眼鏡好きをそそるのではないでしょうか。
フロント120mm、レンズ幅40mmあるだけでも十分でこの手のフレームに対してはGOOD SIZEと評価できますが、平面的なフロントから自然に広がる計算されたシルエット構造と長めに取られたソフトタッチな細身のテンプルデザインであることの恩恵として実寸数値以上のフィット感を得られる点もポイントな、デザイン、ディテール、サイズ、そしてコンディションに至るまでパーフェクトスペックと断言できる極上オールドパントですので、上級フレンチフレームを手にしたい方は是非ご検討下さい。
(MS)



※SIZE
テンプルの全長 [150mm]
フレームの横幅 [120mm]
フレームの縦幅 [42mm]
レンズの横幅 [40mm]
レンズの縦幅 [34mm]
ブリッジ幅 [22mm]



※状態
1940年代のデッドストック品。
使用において問題の生じる大きな問題もなく艶もあり良い状態になります。
こちらはフレームのみの販売になりレンズは付属しておりません。


※製造国
MADE IN FRANCE


※色
鼈甲柄×シルバー


※素材
メタル×プラスティック